契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 近所の公園で遊んでいた時に、幼稚園の子たちが遊んでいた。
 ひなたはその子たちと同じ幼稚園に行きたいらしい。

「もちろん。行きたいところに行くといい」
 緋色さんの言葉にひなたが嬉しそうにする。

 私はテーブルの下で拳を握りしめた。
 来年度、私はこの世にいない。

 ひなたが3歳で年少になり幼稚園に通う姿を、私は見られないかもしれない。

「それにしても、ママのハンバーグは美味しいね。僕のクッキーも美味しいよ」
 ひなたが笑顔で自分の作ったクッキーを私に食べさせてくる。

「ありがとう。本当に美味しいわ」
「ひなた、クッキーはご飯を食べた後だぞ」
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