契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 冷たい目をした男に腕を引かれ車に乗せられる。

 須藤玲香さんは全ての男が虜になりそうな魔性の女に見えたが、この男には嫌われていたようだ。

「ちょっと、何なのよ。偉そうに」

 私を嘲笑う男に抗議をしようとしたら、隣から聞いたことある声がした。

「玲香に似て美しいな。良い女になったな日陰」
 黒塗りの車の後部座先の座っていたのは小笠原社長だった。

(娘に対して言うセリフなの? なんか女として見られているようで、気持ち悪いわ)

「今更、私のことを自分の娘として扱わないでください。私の父親は望月健太です」

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