契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「そうではないことは君も知っているだろう。君は私と玲香の愛の結晶だ。生かしておいて良かった。こんなに美しく育つとは」

 他の愛人の子は殺してそうなセリフに、恐怖を感じる。

 妻がいながら、愛人との子を愛の結晶などと宣う彼が心底気持ち悪い。

「降ろしてください。それと私はあなたを父親とは思っていません。愛の結晶って何ですか? 所詮、愛人との子でしょ」

 自分で言って、自分をナイフで傷つけているような気分になった。
 きっと、小笠原夫人や陽子にとって私は所詮愛人との子なのだろう。

 小笠原社長にとってはお気に入りの愛人の子だっただけだ。

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