契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 望月夫妻にとっては、私は迷惑な存在でしかなかったのかもしれない。
(緋色さんと、ひなたに会いたい⋯⋯何だか苦しいわ)

「私は妻を愛していなかった。私を公私ともに支えてくれたのは、玲香だ。聡明で美しい彼女と私は心から愛し合っていた。先に家柄だけの妻と結婚してしまっただけの話だ」

 言い捨てるように話した小笠原社長の話に感動できないのはなぜだろう。

(両親が愛し合っていたという話なのに、気持ち悪くて仕方がない)

「小笠原社長も玲香さんも私に興味などありませんでしたよね。2人を見かけたことがありますが、愛の結晶であるはずの私を無視していたと記憶しています」

< 218 / 424 >

この作品をシェア

pagetop