契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「まあ、小笠原製薬については、業界第2位の製薬会社がサポートすれば良いんじゃないかな?」

 なぜだか、蓮さんが緋色の方を見ながらいうので、私も彼につられて緋色を見た。

「それは、俺の方から話をする。笹沼薬品は美咲の実家だ」
 私は緋色の言葉に胸が高鳴った。
(美咲さんのご実家! 美咲さんの話が聞けるかも)

「緋色! 私も美咲さんの実家に一緒に行きたい! 美咲さんの話が聞きたいの」

 緋色はひなたに自分の出生が原因で母親が死んだことを知らせたくないと言っていた。

 でも、私は命懸けでひなたを産んだ母親を置き去りにして、母親の振りをずっとすべきではないと考えている。
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