契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「森田君、小笠原陽子に対する被害届はすぐにでも提出してほしい。情報漏洩に関しては、俺たちの結婚式後にしてくれ。1週間後にマスコミを呼んで大々的に日陰と結婚式を挙げる予定だ。そこで日陰と小笠原家との関係を引き離すつもりだ」

 彼は俺の意図をすぐに理解したようだ。
 彼もまた日陰を守りたい男の1人なのだから当然かもしれない。

「わかりました。その時までには身体も完全回復するんで、俺も結婚式に呼んで貰えませんか? 日陰さんのウェディングドレス姿がみたいです」
「分かった⋯⋯」

 俺は自分のものにならないのに、彼女のウェディングドレス姿だけが見たいという男の気持ちは理解できない。
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