契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「緋色⋯⋯何も話したくないならそれで良いから、側にいても良い?」
 私が言った言葉に、彼が戸惑ったような顔をした。

「俺は多分、日陰のことを求めてやまない変態の1人だと思うけど?」
「そうなの? じゃあ、私も緋色を求めてやまない変態かな。1人で悩まないで⋯⋯何のために私がいるの?」

 私はベッドに乗り上がって、緋色のサラサラの髪を撫でた。

 彼が何を考えているなんて正確には分からないけれど、自分の気持ちは分かる。
 私は彼のことが好きで、彼の悩みを取り除いてあげたい。

「⋯⋯日陰は、ただ側にいてくれればそれで良い」
「私も緋色に対して、同じこと思ってるよ」

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