契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「僕は日陰の方が好き! ひなたは暑いし、眩しいもん」
「私はひなたが好きかな。ポカポカあったかいから」
「パパは日陰もひなたも両方好きだ」
 緋色が私とひなたの頭を撫でてくる。

 私は涙が出そうなくらい幸せな時間を過ごしてきた。

 自分の名前の意味を深く考えたことはなかったが、愛人の子と知ってからは「日陰者」という意味で名付けられたのかと思っていた。
 しかし、ひなたと緋色が好きだと言ってくれて温かい気持ちになった。

「ひなた、今日もお家で過ごすことになる。もう少しだけ我慢してくれないか?」

「いいよ。僕、お家も好きだから」
< 370 / 424 >

この作品をシェア

pagetop