契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 でも、余命の問題も解決して、小笠原家の恐怖から逃れられたらゆくゆくは⋯⋯。

 私はそっと向かいに座る緋色を覗き見ると にっこりと微笑まれた。
(なんか、すごく照れる⋯⋯)

「僕の名前はママとお揃いだよね。ひなたはお日様が当たるところで、日陰はお日様の影になっているところでしょ」
 ひなたの言葉にドキっと心臓が跳ねた。

 ひなたと私は血が繋がっていないけれど、言われてみれば名前がお揃いだ。

「ひなた、随分物知りなんだな。まだ、2歳なのに」
 緋色がお父さんの顔をして、ひなたを見つめていてほっこりする。
 確かに弱冠2歳でそんな科学的なことを知っているなんて、ひなたは物知り博士だ。

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