契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
私はしっかりした母親には程遠いし、今は私の事情でひなたに窮屈な思いをさせてしまっている。
ひとしきり、ひなたと美咲さんの話をした後、緋色が小笠原製薬の件について語り出した。
「もちろん、うちとしても優秀な人材は欲しいし協力する。企業規模を考えると倒産は防いで、うちから社外監査役を送るなどして事業を継続した方が良さそうだね」
美咲さんの父親はすぐに笹沼薬品の社長の顔になった。
緋色もいつもの自信に溢れた彼に戻っている。
「小笠原の看板はおろして、社名を変更することになるでしょう。今日、保釈期間中の小笠原陽子の傷害事件も明らかになる予定です」