契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 確かに、「小笠原」の名前はブランド力をなくして、地に落ちるだろう。
(私も小笠原社長の血を引いている⋯⋯緋色とひなたの側にいて本当に良いの?)

「日陰さん。大丈夫よ、顔をあげて。何でも頼って、私はひなたのおばあちゃんなんだから。全てが落ち着くまで、ひなたはこちらで預かりましょうか?」

 俯いていた私の気持ちを察するように、美咲さんの母親が声をかけてくれる。

「お願いできるとありがたいです」
 緋色はその申し出を受け入れた。



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