契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 人目があるところでこんなことをするなんて、まるで私を自分のものだと周りに見せびらかしたいようだ。

 彼は本当に独占欲の強い人。

 だったら、私も自分は彼のものだと周囲に知らしめよう。
 私はそう決意し多くのフラッシュライトの中、彼の首に手を回し口づけに応えた。

♢♢♢

「流石に疲れた⋯⋯」

 結婚式が終わって、私は控え室でぐったりしていた。
 それを緋色が笑いながら見つめている。

「これから、初夜なのに大丈夫か?」
「えっ! 初夜はこないだ終わったよね?」
私の言葉に緋色が笑っている。

 私だって緋色に抱かれるのは、彼の愛が感じられるし気持ちが良いし幸せな時間だ。

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