契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 しかし、今の私のHPはゼロに等しい。

 その時、控え室の外に多くの人が押し寄せている声が聞こえた。
(蓮さんの会見を受けてマスコミが押し寄せた?)

 緋色たちが私を小笠原から引き離そうとしているのは知っていた。

 しかし、「愛の結晶の隠し子」として私を報道してきたマスコミには通用しなかったようだ。

「日陰、俺が対応するからここで待ってろ」
 ぐったりしている私の頭を撫でながら、緋色が優しい声で言う。

「緋色! 私、結構強いのよ。ここは私に任せて」
 周りが私のことを守るために、沢山動いてくれたことはわかっている。

 でも、守られてばかりのお姫様にはなりたくない。
< 402 / 424 >

この作品をシェア

pagetop