契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 緋色とひなたといる為に、私は小笠原家から自分を切り離す。
 私にかかる火の粉は、必ず家族である緋色とひなたにも降りかかってしまうからだ。

「小笠原社長は日陰さんのお父様ですよね?」
 報道陣の1人が戸惑いながら尋ねてくる。

「なぜ、皆様あのような人を欺いてばかりの方を信じるんですか? 一般人なので弁明する機会がなかったのですが、彼と私には何のつながりもありませんよ」

 緋色とひなたとの未来の為に私は強くなる。
 真実なんて、私の大切な家族の前ではどうでも良い。

「小笠原社長の類稀なる美貌を持った愛人と、そっくりな見た目と伺いましたが⋯⋯」

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