契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「蓮くん、顔が真っ青だよ。でも、玲香を殺したのは私であって、私ではない。妻の真知子だよ。毒を塗ったカップをそのまま出してお茶会をした、家柄だけの足らない女だ」

 知らずに出したお茶で愛人が死んだことにより、小笠原夫人は共犯にされた。

 意図せず殺人をさせられたことのストレスで、娘まで歪めるような育て方をしてしまったのだ。

 小笠原社長が玲香さんを見る視線は恋に溺れた男のそれだった。
 彼から見ると別の男と関係を持った玲香さんを許せないと思ったのだろう。

 俺は玲香さんは彼を含めた全ての男に対して、恋だの愛など感じさせない冷たい視線を向けていたのを知っている。

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