契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
でも、玲香さんは俺にとって初恋の人で、日陰さんは俺にとって特別な人だ。
(気持ち悪い⋯⋯吐き気がする⋯⋯耐えられない)
「違う! 違うんだ! 蓮! 須藤玲香が俺を誘惑してきて、たった1度魔が差してしまっただけなんだ。そしてその後は、それをネタに会社の権利を譲れと強請ってきた。俺はてっきり小笠原社長の差金だと思って⋯⋯」
玲香さんは、野心のためなら何でもしそうな聖女の見た目をした悪女だった。
幼い俺は、そんな映画に登場するような危険な彼女に惹かれた。
彼女は自分の女の魅力で、森田食品の権力にも力を伸ばそうとしたのだろう。