契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 でも、あの余命宣告があったから私は強くなれた。
 私には今守るべき家族がいるのだから、これからもっと強くなりたい。

「ママ! 僕たち家族のイニシャルって全員同じH.Sだね」
 ひなたの言葉に私は驚いた。

 やはり、彼は2歳までインターナショナル保育園に通ってただけのことはある。

 その時に言葉に出さなくても、知識を溜めて込んでいたということだ。

「本当だ。家族みんな一緒のイニシャルなのね! ひなたは、まだ5歳なのに英語も喋れるなんて天才だわ!」
「日陰、流石に親バカ過ぎ⋯⋯」

 私の言葉に緋色が笑いを堪えている。

「緋色! 私、今、とっても幸せ」
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