Jully〜あなたと夢を〜
親には心配をかけたくは無かった……。
親の前では普通に元気にしてたつもりだったのに…
何かを感じとったのかも知れない…。
父は、今私の住んでる市のラジオ局の副局長で、アシスタントを探しているが、見つからないと言ってきた。
やらないか?そういう父に、少し考えてやると私は答えた。
今のままじゃ、いつまで経ってもみんなの前に立てない…。
自分を見直す為に、好きな人から離れたのに……
今の…
こんな姿を見られたら、健児にも、研二さんにも嫌われる……
そう思った。
アシスタントの仕事は楽しかった。
正確に言えば、仕事自体なのかも知れない。
毎日部屋にこもって居たから、働く事に楽しさを感じるのかも。
そんなアシスタント生活にも慣れ始めた頃、私はディレクターに呼ばれた。