あの夏、君の声が消えた

プロローグ

「おい!紫苑!目覚ませよ…。」

無機質な病室の中泣き声だけが響く。

「おねぇちゃん!おねぇちゃん!」

握っても、握っても冷たくなる一方。

「なぁ…ドームで歌うんだろ?歌で人を笑顔にしたい

んだろ?死んだら意味ねぇじゃねーか…」

枯れた声で絞り出す。

「お願いだ…起きてくれ!!」

< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop