透明な命と、最後の夏

出会い

ー蓮sideー

あぁ。つまんねえ。
ずっと、ずっと生きる意味なんか見つからないまま15年経った。

「連先輩。好きです!..付き合ってください」

...またか。

また少し優しくされたからって勘違いしてるバ力女。

「..あー、、ごめん」

毎度のことのように断る。

どいつもこいつもめんどくせえ。

自分が可愛いと思ってる勘違い女も、そいつの取り巻きも、俺に付いてくる目障りな奴も。

全てが面倒だった。

早く、こんな生活から、こんな人生を終わらせたかった....君と会うまでは一

ああ。

死にてえ。

生きててもなんの意味もない。

ガンッッッッッ

「チッ!」

ドラム缶を蹴る。

わかってる。

ただの八つ当たりだって。

わかってるんだ...

「黒瀬さ~ん。黒瀬連さ~ん診察室1番診察室までどうぞ」

「…J

俺は周りをよく見渡しながら診察室に入っていく

「...失礼します」

「待ってたよ!れんれん!今日は定期検診だよね?さっ!座って!」

ゲッ。

なんでよりによってこいつなんだよ...

「せんせー。患者様にそんなことやって良いんですかー?」

「ん?れんれんなら良いだろう...?」

まあいいや。

「診察始めるね〜ん。さいきんと調子どう?...吐き気とか、ひどい頭痛とかない?」

俺は、俺は一

「はい。それで俺の病気、進行してますか?」

本当は聞きたくない。

知りたくない。怖いんだ。

「うん...かなり進行しているね。ドナーが見つからない限り…難しいかな」

「そうですか」

これだから嫌なんだ。

死にたいんだ。

俺は周りから『気楽な奴』『不良』『将来ヤバそう』とか言われてるような奴だけど、そんな俺でも悩みくらいあるってんだ。

それも特大が。

俺は急性骨髄性白血病だ。

ドナーが見つからない限りもってあと1、2年だそうだ。

俺には将来がない。

クラスの奴らが進路調査票を持って『俺やべー』とか言っているが、俺にはそんな未来がない

もうどうせ死ぬのだからと始めたピアス、エスカレートしてやった夜遊びも、たばこも、酒も

酒と香水の匂いが混じり合う繁華街の裏道が俺の定位置だ

「あ!蓮だ〜」

久しぶりだね



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