きみは硝子のゼラニウム
なのに、
そんな私の気持ちなんてお構いなしに、この人はまだ私を壊そうとする。
「……好きだよ」
「…っ、」
ひな、って、甘い声で呼ばないで。
好きだなんて、そんな顔で言わないで。
キラキラ、と尋くんの周りに降る星よりも、目が離せないのは尋くんの瞳そのもの。
「…ひなも、そうなんじゃないの?俺のことが好きだから、さっきあんなこと言ったんじゃないの?」
好き…?
好きって…私が、尋くんを…?
尋くんは赤い顔を隠すように、そっと私の肩に頭を預ける。
その温もりと、息の温かさに、心臓が痛くなるくらいに、近くて、危なくて、でも離れられない。