きみは硝子のゼラニウム
「ひな。悪いなとか思ってんなら、今度はひなから誘ってよ。デート」
「…デ、」
………デ、デート…!?
そっか、今日、デートだったのか…!?
「ちなみに、帰るまでがデートだから」
修学旅行の先生みたいな口ぶりでさらっと言うその声に、思わずふふ、と笑ってしまう。
すると、尋くんはすかさず私の右手をつかんだ。
「デートだからなー」
「…へっ?」
私の右手をぎゅっと握りながら、意地悪そうに笑って反応を見ている。
意地悪。悪魔。違う、太陽。
もう何回も手を繋いでいるのに、そのたびに心臓はドキドキして、落ち着かなくて、頭までぐらぐらしてしまう。