きみは硝子のゼラニウム
恐る恐るのぞき込む。
そこに写っていたのは、大きなひまわりに囲まれた、夏の真ん中みたいな一枚だった。
背の高いひまわりたちがぐるりと囲む中で、私と尋くんが立っている。
そして、ふたりとも——お互いを見つめながら笑っていた。
「……この写真、ほしい……」
「はは。あとで送るわ」
どう見ても、どう考えても、私の顔は尋くんへの「好き」が溢れてるみたいな顔をしている。こんなの、隠しきれてない。
……尋くんは、それを見て、何にも思わなかったのかな。気づいてないのかな。それとも、気づいてて何も言わないだけ?
考えれば考えるほど恥ずかしくなってきて、視線を落としてしまう。
でも、それでも——ふたりで写真を撮れたことが、嬉しくて仕方なかった。
「今日、ひなから誘ってくれると思わなかった」
ふいに、尋くんがそんなことを言った。顔を上げると、尋くんはひまわり畑の奥のほうを見ながら、のんびりした声で続ける。
「誘ったの、迷惑だった……?」
自分でも少し情けないくらい小さな声で、そう聞いてしまった。