きみは硝子のゼラニウム




「いらっしゃいませ……あ、もしかしてブーケですか?」


「はい、Petal & Co.の配達の者です」



ブーケを手渡すと、スタッフの顔がぱっと明るくなった。

イメージ通りです!と嬉しそうに言って、入口にいたウェディングドレスのマネキンに持たせるため、さっそく作業に取り掛かっている。



「どうですか?」


「いいですね!」



やっぱり白いドレスにピンクのお花が映えて、とても綺麗だと思った。



「いいですよね。冬の結婚式はそこまで人気もないんですけど、ブーケはいつ見てもかわいいなあと思って」



スタッフは笑顔で言った。

最後に「ありがとうございました」とも添えて、私は店を出た。



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