きみは硝子のゼラニウム
ワスレナグサ
尋 side
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「尋、最近付き合い悪くね?」
スマホを片手に、椅子の脚を床に引っ掛けたままシーソーみたいに前後に揺らしていると、隣の席からそんな声が飛んできた。
昼休みの教室はいつものようにざわざわしていて、弁当の匂いと笑い声が混ざっている。
でも俺の視線は、そんな空気とは関係なくスマホの画面に落ちたままだった。
「今だって、俺の話全然聞いてねーし!」
「そんなことねーよ」
適当に返事を返すと、不満そうに眉をしかめながら身を乗り出してきた。
そして、何の遠慮もなく俺のスマホをのぞき込んでくる。
距離近すぎだろ。
「はっ!?ちょーかわいいじゃん!誰の写真見てんだよ……って、もしかして学祭のときの子?」
その言葉に、思わず画面から目を上げた。
はあ?なんで知ってんの?と一瞬思ったけど、すぐに思い出す。
そうだ、学祭のときに会ってるんだった。