きみは硝子のゼラニウム




「ひなって、最近学校でどんな感じ?」



金森は少し戸惑ったように口をつぐむ。しばらく考え込むように目を伏せて、やっと口を開いた。



「…どんなって…いつも通り、」



言葉に迷いがある。視線がどこか遠くに向いていて、何かを思い出しているようだ。



「…いつも落ち着いていて、表情もあまり出ないような人ではあるけど……ここ最近は、話しかけてもボーッとしてたり、目が赤いことがよくある。多分、泣いてたんだと思う。どうしたのって聞きたいけど、俺じゃ多分無理だし…」


「なんで無理なの?」


「あんたがこの前言ったんだろ!俺じゃ一色さんは無理って!あきらめろって!」



ああ、そうだった。そんなこと言った気もする。



「…でも、そう…そうかー」



ひなには、まだ俺に話してないことがいっぱいあるんだと思う。隠しておきたいこと、触れられたくないこと。誰にも言えないような、胸の奥にしまった気持ち。


でも、俺は――



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