きみは硝子のゼラニウム




バラバラに砕けてしまった私の心臓を、尋くんはまるでパズルみたいに、一つずつ丁寧に拾い上げて、ちゃんと元の形に戻してくれる。


欠けているところも、歪んでいるところも、そのままでいいって言ってくれるみたいに、全部まとめて抱きしめてくれる。私の全部を、丸ごと受け止めてくれる。



……ああ、やっぱり。


…すき。


ぎゅっと服を掴みながら、顔を埋める。



「尋くん……」



呼んだ名前が、こんなにも愛おしくて、こんなにもあたたかいものだったなんて、知らなかったみたいに、また涙が溢れていく。


それでも今度は、さっきまでとは少し違っていて。痛いだけじゃない、ちゃんとあたたかさを含んだ涙が、静かに頬を伝っていった。

















” デイジー ”

― 希望 無邪気 元気 幸福 ありのまま







< 273 / 301 >

この作品をシェア

pagetop