きみは硝子のゼラニウム
静かに手を合わせて、目を閉じる。
その横顔が、あまりにも落ち着いていて、穏やかで、なんだか息をするのも忘れそうになるくらい、綺麗だと思った。
「お母さん、ひなに出会わせてくれてありがとうございます」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられて、何かが溢れそうになる。
……そんなの、こっちのセリフだよ。
声には出せないまま、心の中で何度もそう繰り返す。
少し遅れて、私もそっと尋くんの隣に正座して、同じように手を合わせた。
お母さん、聞こえてるかな。私、ちゃんとここにいるよ。もう、ひとりじゃないよ。尋くんに出会えて、本当によかったよ。
あのね、尋くんね、私の運命の人だと思うの。まだ、デイジーの花言葉みたいになれてないけど、それでも少しずつ、ちゃんと自分を好きになれるように頑張るから。
だから、どうか、これからも見守っててね。
じわっと涙がこみあげてきて、慌てて拭おうとした、そのとき。
横からすっと伸びてきた手が、私の頬に触れて、やさしく涙を拭った。
「……っ」
驚いて顔を上げると、すぐ近くにある尋くんの視線とぶつかる。