きみは硝子のゼラニウム




その間に、尋くんにはお風呂に入ってもらった。

さすがに制服のままってわけにもいかないし、風邪ひかれても困るし……って、いろいろ理由をつけてみるけど、本当は少しでも落ち着く時間がほしかったのかもしれない。


下着……は、さすがに貸せなかったけど、スウェットはお父さんのを引っ張り出してきた。尋くんには少し小さいかもしれないけど、多分大丈夫なはず。



――大丈夫、だよね。


そんなことを考えながらフライパンを揺らしていると、お風呂場のほうから微かに水音が聞こえてきて、それだけで変に意識してしまって、顔が熱くなる。


なにやってるんだろう、私。

深呼吸して、気持ちを落ち着けようとするけど、うまくいかない。



落ち着けー、落ち着けー……。


自分にそう言い聞かせながら、お皿にオムライスを盛りつけていると、ガチャッとリビングの扉が開く音がした。

振り向くと、濡れた髪をタオルでわしゃわしゃ拭きながら尋くんが戻ってきていた。

思わず息が止まる。


い、色気……!



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