きみは硝子のゼラニウム





4人掛けのテーブルに向かい合って座ると、尋くんは黙々と私の作ったオムライスを口に運んでいた。

無言すぎて、もしかして味が合わなかったのかな……なんて心配になってしまう。



「ひな。料理うまいんだな」


「へっ?」


「なんでも作んの?」


「ひ、一人だから……多少は」



慌てて答える私に、尋くんは「へぇ」と軽く返すと、再び黙々と食べ進める。


う、うまいって……うまいって言ってくれた……!


胸がじーんと熱くなって、思わず尋くんの顔を見つめてしまう。すると、にこっと柔らかい笑顔が返ってきて、それにまたキュンとしてしまう。


私、このままで大丈夫かな……。こんな状態で、ちゃんと「好き」って伝えられるのかな……?



ご飯を食べ終わった後は、尋くんがお皿を洗ってくれた。その間に、私はお風呂へ。

すぐそこに尋くんがいるのに、裸になるなんて……!?なんてハレンチなことを考えて、少しのぼせる。自分のせい、だ。



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