きみは硝子のゼラニウム




「…尋くんの通ってる学校って、スポーツ強いところですよね?頭もたしかいいって…」



思いつくままに無難なことを並べると、尋くんは少し眉を上げた。



「まあ、一応進学校だけど…って、聞きたいことってそんなこと?もっとあんじゃねーの?俺がいつも何してるとか、誕生日とか、血液型とか、連絡先とかさ」



ぐっと距離を詰めるような言い方に、また心臓が変な音を立てる。


いや、そこまでは別に、と思いながらも、せっかく“なんでも聞いていい”って言われたのだからと、一応聞いてみることにした。



部活はサッカーをしていたらしい。ポジションはフォワードで、進級と同時に引退したのだと。元々本気でやってたわけではなく、だから最近は時間が余って仕方ないらしい。


大学も推薦で、今のところ成績に問題はないらしく、受験の心配もないから、毎日わりと暇、と笑う。


誕生日は4月13日。もう終わっているらしく、「祝ってくれてもいいよ」と冗談めかして言われて、返事に困る。


血液型はAB型。「ぽいってよく言われる」と肩をすくめていた。



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