君となら地獄を見たい

「だから、世間が休日に入る土曜日···、明日に最後の召集をかける。」
「"最後の"って·····そんな寂しい事言わないでくださいよ。」
「いや、冗談抜きでさ···、明日が俺たち"ロスト·ダガー"の最後に全員が集まれる日になる。そして、最後のミッションだよ。」

"ロスト·ダガー"全員が集まれる、最後の日――――
そして、最後のミッション···――――

ボスが話すその意味を、わたしは分かりたくなかった。

「だから、その前に···なっちゃんには話しておかなきゃいけない事がある。」
「えっ······」
「ほら、前に言っただろ?話しておきたい事があるって。」

ボスの言葉にわたしは「そうでしたね。」と返す。

するとボスは「その時が来たんだよ。今日の夜、20時···俺の部屋まで来てくれるかな?」と言い、穏やかな表情でわたしを見た。

「わかりました。」
「よろしく頼むよ、なっちゃん。」




明日は、"ロスト·ダガー"のメンバー全員が集まる最後の日。

そしてボスから、最後のミッション···指示が与えられるだろう。

それは、我ら"ロスト·ダガー"と、敵対する"ブラック·ガルヴァス"の戦いに決着を付ける最後の任務となるという事だ。

その戦いでみんなが生き残れる保証は···、どこにもない。

きっとみんなの、自分の命の優先順位は一番下だ。
もちろん、それはわたしも同じ。

でも、出来る事なら···最後のミッションが終わったら、またみんなに会いたい。
生きて会って、またみんなでリビングに集まって、一閃くんの料理を食べたい。

わたしはいつから、こんな願いを抱くようになったんだろう。

以前のわたしなら考えられない。
何の望みも希望もなく、誰かを想う気持ちなんて、これっぽっちも無かったのに···――――

わたしを変えてくれたのは、"ロスト·ダガー"のメンバー、ボス、そして···火鷹、みんなわたしの大切な仲間たちだ。

< 27 / 60 >

この作品をシェア

pagetop