君となら地獄を見たい

「なっちゃん···、ごめんな。俺の勝手な想いで、こんな世界に引き込んでしまって······本当に申し訳ない。」

ボスはそう言うと、膝に手を置き、わたしに頭を下げた。

「いえ!謝らないでください!わたしは···この世界に入った事を全く後悔していません。むしろ、この"ロスト·ダガー"に加入させてもらって、ボスの下で働かせてもらえた事に、感謝しています。」

わたしがそう言うとボスは顔を上げ、「そう言ってもらえると、俺もやっと宝珠に顔向けが出来るような気がするよ。」と寂しそうに微笑んだ。

「それから···、母の生前に色々していただき、ありがとうございました。母のバディがボスで良かったです。」
「いや、俺の方が宝珠には世話になってたし、俺もあいつのバディになれた事を誇りに思ってる。」
「だからボスは···、わたしに"宝珠"の名前をくれたんですね。嬉しいです。」

わたしがそう言って微笑むと、ボスは照れくさそうに「ははっ。」と笑い、それから「なっちゃんのその笑顔、母親にそっくりだよ。」と言った。

それからボスからわたしへの"伝えたかった事"の話はここで終わり、今度は火鷹とわたしに向けてのボスからの"お願い"の話になった。

先程とは、また違った雰囲気で真剣な表情を浮かべるボス。

火鷹とわたしもまた、気持ちを切り替え背筋を伸ばした。

「火鷹、なっちゃん。いよいよ明日、最後の召集をかけて最後の任務の話をする。」

ボスからの言葉に火鷹とわたしは黙って耳を傾けた。

"最後の召集"、"最後の任務"――――

この意味を、きっと火鷹も理解しているだろう。

「先に二人には話しておくが、最後の任務に向かうのは、火鷹となっちゃん以外の俺を含めた6名だ。」

その言葉に火鷹とわたしは同時に「えっ?!」と反応をする。

火鷹とわたし以外で最後の任務に向かう?
それじゃあ、わたしたちの任務は···?―――――

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