君となら地獄を見たい
トバリは、一番奥の部屋に逃げ込んでおり、ボスの言った通り致命的な傷を負っていた。
50代くらいの顎髭を生やす男、こいつがトバリだ。
トバリは壁にもたれながら床に座り込んでおり、腹部から滴る程の出血をしていた。
寿砂はショットガンを構えながら、ゆっくりとトバリに歩み寄り、その銃口をトバリの額に突きつけた。
「お前が、死浪烙成の息子か。父親にそっくりだな。」
そう言って不敵な笑みを浮かべるトバリ。
わたしはこれ以上、トバリが抵抗出来ないように床に転がっていたナイフをトバリの太腿に突き刺した。
「ううっ······、そっちのお嬢さんも、容赦ねぇな。」
痛みに表情を歪めながらも「ははっ。」と笑うトバリは、不気味だった。
「もうあとは、お前だけだ。トバリ。」
そう言う寿砂の隣にわたしは立つと、最後にトバリの首に身体が痺れて動けなくなる毒針を刺してやった。
「まさか、俺達が8人しかいない"ロスト·ダガー"にやられる日がくるとはなぁ···。甘く見てた。」
「うちには優秀なボスと仲間たちが居るからな。お前らなんて、8名で充分だった。」
「はっ···、馬鹿にされたもんだぜ。」
「それじゃあ、そろそろ······終わりにするか。トバリ、さいなら。」
寿砂はそう言った後、ショットガンの引き金を引き、わたしたちの戦いに幕を下ろしたのだった···――――