贄と呼ばれた少女の、幸せ


「よし! そうと決まったら早速そうしよう!」

 しばらく見守り、少女がひとまずの落ち着きを取り戻したことを確認してからヒースクリフは勢いよく頷いた。少女から手を離し、颯爽と立ち上がる。

「ちょっとだけ待っててね、ジルさんに声かけてくるから。すぐ戻るから!」

 ヒースクリフは何度も振り返り、待っててね! と繰り返しジルベルトの元に走っていった。

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