チョコレート☆クライシス
第1話 物価高! 私の恋も大ピンチ☆
「1500円。無理、死んじゃう」
スーパーの製菓コーナー。私は板チョコの前で絶望していた。
去年まで100円だったチョコが、今や倍近いお値段。
「これじゃ、今年のバレンタインは『愛瑠特製チョコ』どころか、ただのココアになっちゃうよ……」
私、愛瑠(める)。お菓子作りが好きな高2。
でも、この歴史的な物価高のせいで、私の恋は始まる前に溶けて消えそう。
「あら。そんな安物のチョコ、藤さまが口にするとでも思っていらして?」
背後から響く、鈴を転がすような、でもトゲのある声。
振り返ると、そこには縦ロールの髪を揺らしたお嬢様、可憐(かれん)が立っていた。
「可憐ちゃん……」
「藤さまはね、私のように『可憐』で、最高級なものしか認めないの。あなたみたいな『板チョコ女子』は、せいぜい麦チョコでも作ってなさい」
悔しくて下を向いた瞬間、誰かが私の肩をグイッと引き寄せた。
「……おい、可憐。勝手に俺の名前を使うな」
「……え、藤くん!?」
不機嫌そうに買い物かごを下げた学園一の王子様・藤(ふじ)くん。
彼は私を抱き寄せたまま、耳元で低く囁いた。
「……おい、愛瑠。材料、俺が買ってやる。その代わり――今夜は俺の部屋に来い」
「な……っ!? そんなの、ありえないわ!」
可憐ちゃんは言いつのるけれど、
藤(ふじ)くんは意に介さず真っ直ぐに私を見つめていた
バイタル揺れてる、急変手前☆
スーパーの製菓コーナー。私は板チョコの前で絶望していた。
去年まで100円だったチョコが、今や倍近いお値段。
「これじゃ、今年のバレンタインは『愛瑠特製チョコ』どころか、ただのココアになっちゃうよ……」
私、愛瑠(める)。お菓子作りが好きな高2。
でも、この歴史的な物価高のせいで、私の恋は始まる前に溶けて消えそう。
「あら。そんな安物のチョコ、藤さまが口にするとでも思っていらして?」
背後から響く、鈴を転がすような、でもトゲのある声。
振り返ると、そこには縦ロールの髪を揺らしたお嬢様、可憐(かれん)が立っていた。
「可憐ちゃん……」
「藤さまはね、私のように『可憐』で、最高級なものしか認めないの。あなたみたいな『板チョコ女子』は、せいぜい麦チョコでも作ってなさい」
悔しくて下を向いた瞬間、誰かが私の肩をグイッと引き寄せた。
「……おい、可憐。勝手に俺の名前を使うな」
「……え、藤くん!?」
不機嫌そうに買い物かごを下げた学園一の王子様・藤(ふじ)くん。
彼は私を抱き寄せたまま、耳元で低く囁いた。
「……おい、愛瑠。材料、俺が買ってやる。その代わり――今夜は俺の部屋に来い」
「な……っ!? そんなの、ありえないわ!」
可憐ちゃんは言いつのるけれど、
藤(ふじ)くんは意に介さず真っ直ぐに私を見つめていた
バイタル揺れてる、急変手前☆
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