呪われた聖女は運命を覆したい
最愛の親友
厄災、それは聖女が生まれるようになってから起こるようになったもの。
大きな災害や魔獣被害が多発すること。
聖女の力によって闇を鎮め、厄災を鎮められると言われている。
そしてその厄災は100年に一度起こる。
だから、聖女が3人生まれた今世紀に大厄災が起こることが予想されている。
大厄災に備えるため、神が聖女を生み出したと。
『たしかに聖女が3人も生まれるというのは異例です。厄災が起こっても納得がいきますね』
「ええ、そうなのよ。…それでね、アラン様はそれを利用しようとしているの」
『アランというと、主様を追っていたあの金髪の男のことですね?』
私は首を縦に振った。
「アラン様はこの国の第三王子よ。そして、裏で神の遺物の実験を行っていたの。私はその実験台にされた」
『その実験というのは、どのようなものなのですか?』
「神の遺物の化身の魂を乗っ取り、神の力を手に入れる実験。そのためには強い神の遺物を扱える都合のいい存在が必要だったのよ」
私の声は震えていた。
恐ろしい目的のために、私は道具として利用された。
「私は聖女の力で自己治癒ができる影響で、体が不自由になることはなかった。これ以上適任の存在はいないからって、アラン様に言われたわ」
『主様…』
それから、私は泣きながら彼にに言った。
「どうしてアラン様を愛してしまったかわからないの…!アラン様は私を愛してなどいなかったのに!!それに私の親友を傷つけた!!許せない…!サニアだってっ…!!」
『サニア…?』
私はハッとして涙をぬぐった。
それから、震える唇を動かして言葉を出した。
「サニア・クラスオン・シャローム、私の聖女の親友だったの。男爵家の次女よ。明るくて強引なところが多かったけど、私を支えてくれた存在だった。でも、サニアは私を裏切った。だって私の大親友を殺したんだもの」
私の一番の親友はマリア・シュトラール・スペランツァ。
スペランツァ公爵家の一人娘であり、継承権まで持っていた。
さらに聖女の力に目覚め神殿に来た、優しく心穏やかな子だった。
マリアは外科医を目指していた。
神殿に来たのは、外科医が多く集まる場所であり聖女という立場がありケガ人を見れるからだった。
実践経験を積むのに最適な場所だった。
どの分野においても素晴らしい成績を残すマリアに憧れた。
それから1年経って、サニアが神殿に来た。
さらに時間が経った頃、マリアの態度に変化が現れた。
神殿に帰らない日が増えて元気がなくなっていくばかり、なにかあったのかと聞いてもなにも答えてくれなかった。
そして、程なくしてマリアが失踪した。
約1年たってもなにも手掛かりは見つからずだったのに、突然神殿の裏庭に倒れているマリアが発見されたのだ。
生きて戻ってきたことを聞いて私は飛び上がった。
けれど、その後残酷な事実を告げられた。
《マリアは植物人間の状態で見つかったわ》
そして1ヶ月後私は立ち直れないままに、マリアは毒を飲んで自殺した。
そのことを告げにきたのがサニアだった。
《マリアが毒を飲んで死んでしまったって…!!毒を持ってたみたいでっ…自殺だろうって…》
泣きながら走ってきたサニア。
私も大泣きした。
でも、サニアがいた。
そしてアラン様もいた。
けれど、全部全部嘘だった。
あの実験が始まってから、ふたりに言われてしまった。
《マリアが植物人間で見つかったのは精神的に病んでしまったからだよ。そう、ちょうど君と同じように実験を受けてもらったからね》
《マリアはもう不必要になったの。そんな道具を残しておいても仕方がないでしょう?だから、私が毒を飲ませたの》
希望を、全て失った瞬間だった。
自殺だと思っていた最愛の親友マリアは親友のサニアに殺された。
サニアは私の親友ではなかった。
アラン様は私を愛してなどいなかった。
そう、アミューズに説明した。
「あの日、私も殺される予定だったのよ」
大きな災害や魔獣被害が多発すること。
聖女の力によって闇を鎮め、厄災を鎮められると言われている。
そしてその厄災は100年に一度起こる。
だから、聖女が3人生まれた今世紀に大厄災が起こることが予想されている。
大厄災に備えるため、神が聖女を生み出したと。
『たしかに聖女が3人も生まれるというのは異例です。厄災が起こっても納得がいきますね』
「ええ、そうなのよ。…それでね、アラン様はそれを利用しようとしているの」
『アランというと、主様を追っていたあの金髪の男のことですね?』
私は首を縦に振った。
「アラン様はこの国の第三王子よ。そして、裏で神の遺物の実験を行っていたの。私はその実験台にされた」
『その実験というのは、どのようなものなのですか?』
「神の遺物の化身の魂を乗っ取り、神の力を手に入れる実験。そのためには強い神の遺物を扱える都合のいい存在が必要だったのよ」
私の声は震えていた。
恐ろしい目的のために、私は道具として利用された。
「私は聖女の力で自己治癒ができる影響で、体が不自由になることはなかった。これ以上適任の存在はいないからって、アラン様に言われたわ」
『主様…』
それから、私は泣きながら彼にに言った。
「どうしてアラン様を愛してしまったかわからないの…!アラン様は私を愛してなどいなかったのに!!それに私の親友を傷つけた!!許せない…!サニアだってっ…!!」
『サニア…?』
私はハッとして涙をぬぐった。
それから、震える唇を動かして言葉を出した。
「サニア・クラスオン・シャローム、私の聖女の親友だったの。男爵家の次女よ。明るくて強引なところが多かったけど、私を支えてくれた存在だった。でも、サニアは私を裏切った。だって私の大親友を殺したんだもの」
私の一番の親友はマリア・シュトラール・スペランツァ。
スペランツァ公爵家の一人娘であり、継承権まで持っていた。
さらに聖女の力に目覚め神殿に来た、優しく心穏やかな子だった。
マリアは外科医を目指していた。
神殿に来たのは、外科医が多く集まる場所であり聖女という立場がありケガ人を見れるからだった。
実践経験を積むのに最適な場所だった。
どの分野においても素晴らしい成績を残すマリアに憧れた。
それから1年経って、サニアが神殿に来た。
さらに時間が経った頃、マリアの態度に変化が現れた。
神殿に帰らない日が増えて元気がなくなっていくばかり、なにかあったのかと聞いてもなにも答えてくれなかった。
そして、程なくしてマリアが失踪した。
約1年たってもなにも手掛かりは見つからずだったのに、突然神殿の裏庭に倒れているマリアが発見されたのだ。
生きて戻ってきたことを聞いて私は飛び上がった。
けれど、その後残酷な事実を告げられた。
《マリアは植物人間の状態で見つかったわ》
そして1ヶ月後私は立ち直れないままに、マリアは毒を飲んで自殺した。
そのことを告げにきたのがサニアだった。
《マリアが毒を飲んで死んでしまったって…!!毒を持ってたみたいでっ…自殺だろうって…》
泣きながら走ってきたサニア。
私も大泣きした。
でも、サニアがいた。
そしてアラン様もいた。
けれど、全部全部嘘だった。
あの実験が始まってから、ふたりに言われてしまった。
《マリアが植物人間で見つかったのは精神的に病んでしまったからだよ。そう、ちょうど君と同じように実験を受けてもらったからね》
《マリアはもう不必要になったの。そんな道具を残しておいても仕方がないでしょう?だから、私が毒を飲ませたの》
希望を、全て失った瞬間だった。
自殺だと思っていた最愛の親友マリアは親友のサニアに殺された。
サニアは私の親友ではなかった。
アラン様は私を愛してなどいなかった。
そう、アミューズに説明した。
「あの日、私も殺される予定だったのよ」