未完だった恋の続き。

話してみたいな

でも何を話す?

なんて話しかけるの?



話せなかった。


同じクラスなのに、
視界にはいるのに、
声をかけられなかった。


見るだけで心臓うるさいし、
近くにいると呼吸浅くなるし。


“好き”って、こんなに何もできなくなるんだって知った。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



クラスは同じ小学校の子もいれば
違う小学校の子もいて、

小学校から仲の良かった女友達、みさこ、はるか、りながいたから
クラスで一緒にいた。

みさことはるかはバスケ部だった。
私は吹奏楽部に入るとずっと決めていた。

りなは私と同じ吹奏楽部だったけど、

バスケ部は同じクラスにももう1人 りんという子がいて、みさこ、はるか、りなと、りん、4人で仲良くなっていた。

クラスに吹奏楽部の子はいたけど、
違う小学校の子で、仲良くなれずにいて、
4人の横にいさせてもらう... そんな生活を送っていた。






ある日 小学校から一緒で別のクラス、吹奏楽部の友達かおりに彼氏ができた。

「告られたの!付き合うことになったよ!」

部活終わって帰り道の恋バナ。

かおりは、
私と悠くんが付き合っていたのを知っていた。


私は 神山大地に一目惚れしたこと、
悠くんとは別れたことを話した。


「告らんと始まらんよ!言ってみたらいいやん!」



話したこともないのに、なんで告白...

しばらく考えてみることにした。





ある日から、
みさこ、はるか、りな、りんは私を無視して過ごすようになった。
私に隠れて4人で出かけたりするようになった。




私は4人と自然に距離を置くようになった。


入学して2ヶ月くらい経ったら
同じクラスの部活が一緒の子たちとも自然と仲良くなれて、たかちゃん、みーちゃん、原ちゃん、ちいと一緒にいるようになった。



2ヶ月経ってももちろん 
神山大地と話したことはないまま。



むしろ私のこと知ってる?




そんなとき席替えがあった。


あみだくじに名前を書いてまわして
先生が名前を書き出していく。




まさかの


通路を挟んでの隣だった。



緊張しすぎて横みれない


プリントを後ろに回すときに
一瞬見える横顔



う... かっこいい...




ペンの音がやけに大きく聞こえる。


隣なのに、遠い。



話してみたい。


でも 話せない



かおりに言われたことがずっと残っていて、
思いきって手紙を書いてみた。




紙って無地がいいの?

かわいい柄ってあり?



何回も書き直して、

清書したりして、

やっと完成した一枚。



"一目惚れしました。好きです。付き合ってください 横川杏菜 "




幸運にも 私は 靴箱掃除!!


誰にもバレないように、

神山大地 の靴箱に入れた。


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