大好きな君とずっと一緒にいたい〜独占欲強めな俺様CEOに囲われて〜
 「どこに行くの⁇」
 後ろから悠人が咄嗟に声を掛ける…
  
 「ちょっと買い物に行くだけ…直ぐに帰るから…」
 私は悠人の呼びかけも無視して振り払うように玄関の扉を開けて外に出た…

 40階建てのマンションのエレベーターは、ボタンを押すと早く私達の住む階まで到達するけれど、私にはこのエレベーターすら乗り慣れなくて変な感じがして違和感しかない…

 私この生活向いてないのかな…

 考えると悲しくて何だか涙まで出て来た…

 「俺も行く」
 涙を拭い、早く来ないかとカチカチ下行きのボタンを押していた私は、急いで上着を着て支度した悠人に呼び止められた…

 「別に買い物くらい1人で行けるのに…」
 可愛くなく言った言葉に私の不貞腐れた不満を帯びた気持ちが含まれている…

 「何怒ってるの⁈折角の休みなんだから一緒にいようよ⁈」

 そう言う悠人だってアズキと散歩に行ってしまったではないか…
 私はそう言ってやりたくなった
 分かっている…可愛くないのは…
 でも、悠人に私の気持ちを理解してもらえない事がもどかしい…

 「別に怒ってないよ…私はただ何もしないで悠人の帰りを待っているだけの生活が苦痛なだけ⁈」

 私の正直な気持ちだった…
 私には何もしないでただ夫の帰りを待つだけの生活が耐えられない…
 
 悠人は私の言った言葉をうーんと少し考えている…

 「それなら、これからはちゃんと頑張って子作りでもする⁈」

 「えっ⁉︎」

 私の耳元で急に囁く悠人に私の顔は真っ赤に赤くなった…

 ポーンと鳴ってエレベーターが到着する…

 「な、何言ってんの⁈そういう意味じゃないから⁈」

 「だってそうしたら寂しい問題も、何もしないのが苦痛問題も解決じゃん」

 ポーン‼︎

 私の目の前で開いていたエレベーターは誰も乗らない事を確認するとまた扉が閉じて行ってしまう…
 


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