あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
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 瑠宇斗は瑞穂と別れると、直ぐに癒怒之神の元へ向かい、神の領域の前でひざまずいた。
 「癒怒之神様。宜しいでしょうか?」
 すると、瑠宇斗の目の前に、癒怒之神が現れた。
 「どうした、瑠宇斗」
 「人間を・・・瑞穂を好きになりました。いえ・・・ずっと前から好きでした。許されないことだと、思いをずっと押し殺してきましたが・・・この思いを瑞穂に伝えてしまいました。ずっとそばにいたい。その気持ちが抑えられなくなりました」
 「それがどういうことか分かっているのか?人間とあやかしの時間の流れは違うんだ。瑞穂を苦しめるぞ」
 「分かっています。瑞穂の幸せのために持ってはいけない感情だと・・・知られてはいけない感情だと・・・瑞穂に愛する人が出来て、子孫を残し、我々のためにも、それを願わなければならないと、言い聞かせていました」
 「分かっていたなら、何故だ?」
 「今日、他の男と瑞穂が会って、この地を離れ、この先瑞穂がその男と付き合っていくことを想像すると、初めて味わう感情が・・・嫉妬心にかられて、自分を止める事が出来ませんでした」
 「本気で・・・瑞穂を愛しているんだな?」
 「はい・・・自分でも抑え切れないほど、こんなにも人を愛おしく、他の男に渡したくない、離したくないという感情が湧き上がることに戸惑っています」
 「愛する者への気持ちは、自分ではコントロール出来ないものだ。瑠宇斗は元々人間だ。そういう感情が表れるのも無理はない」
 「この山と町の人々を守ることは、今までと変わりありません。ただ・・・お許しいただけるなら、瑞穂と恋人として時を過ごしたい。時間が許される限り、瑞穂を大切にしたい・・・」
 「瑞穂が・・・瑠宇斗といることに苦しむようなことになったらどうする?」
 「その時は・・・その時が来たら、もう2度と瑞穂の前には姿を見せません」
 「・・・分かった。但し、1つだけ条件がある。瑞穂と子孫を残す行為は御法度とする。快楽が無くても、心で繋がっていることを証明しろ。よいな?」
 「お約束します。ありがとうございます」
 こうして瑠宇斗は癒怒之神と約束を交わし、瑞穂のいるときよ屋へ戻ると、店の前で瑞穂が待っていた。
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