あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 瑠宇斗はキスをしながら、瑞穂に悦びを与えるためにゆっくり手を這わし唇を落とすと、瑞穂は体をうねらせ、瑠宇斗を受け入れようと熱を帯びていた。瑞穂を悦ばすだけで終わらせるはずが・・・好きな人と肌を合わすことが、こんなにも幸せだなんて・・・ただ・・これ以上は・・・瑞穂と繋がってしまう・・・そうすれば・・・

 理性を失うのを踏みとどまり、瑠宇斗はあやかしに戻り、瑞穂の前から姿を消した。
 「・・・瑠宇斗・・・さん?」
 ダメだと分かっていても、溢れ出る感情に体の制御が効かなかった。それほどまでに、瑞穂を愛している・・・
 瑠宇斗は欲情を抑え人型に戻り、瑞穂の前に姿を現した。
 「どうやら・・・愛する感情が高ぶれば、あやかしに戻ってしまうようだな・・・瑞穂を抱くのはまだまだ先のようだ」
 「・・・私・・・初めてだから何か気に触ることがあったのかと・・・」
 「すまない・・・俺の都合なんだ・・・」
 瑠宇斗は軽くキスをしてギュッと抱きしめた。
 「私、嬉しいです。感情が高ぶるほど思ってもらえるなら・・・」
 「瑞穂と出逢って、初めての感情ばかりで戸惑うよ」
 「それって・・・もしかして、私が瑠宇斗さんの初恋ってことですか?」
 「あぁ、そうだけど・・・どうして?」
 「ど、ど、どうしてって、う、嬉しいに決まってるじゃないですか!!・・・でも・・・本当ですか?そんなに強くて、あのもふもふ感で凜々しくて・・・絶対、あやかしからもモテますよね?ほら、百花さんみたいに」
 「あぁ・・・何度か言い寄られたよ。中には術を使って近づいて来たものもいたなぁ・・・俺は神使として町と山と人々を守ることしか頭にないから、相手にしなかったが・・・」
 「あのー・・・そのあやかしさん達はまだ近くにいますか?」
 瑞穂はもしかして、陰でこっそり見ているんじゃないかと、辺りを見渡した。
 「いや、百花が追っ払って、2度と近寄らないと約束させたんだ」
 百花さん!ありがとう!と、瑞穂は天を見上げて百花にお礼を言った・・・
< 115 / 192 >

この作品をシェア

pagetop