あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 そして、1週間後。
 「瑞穂、話があるんだ。登喜代さんも少しいいですか?
 「なぁに、瑠宇斗くん」
 「急なんですが明日から2日間、東北の方に手伝いに行こうと思っています。週末で忙しい時に申し訳ないですが、結構、手こずりそうな案件なので、休みたいのですがいいですか?」
 「えぇ、行ってらっしゃい。こっちは大丈夫よ」
 「ありがとうございます」
 登喜代は奥に入り、瑞穂が近づいて来た。
 「2日間も会えないんですね・・・」
 「夜だけ会いに戻って来ても、余計に寂しいだろ?」
 「・・・確かに」
 「その代わり、今日は泊まっていく」
 「えっ・・・」
 「心配するな。登喜代さんがいるし、この間みたいなことはしない。まぁ、瑞穂が声を出さずにいられるなら話は別だが・・・」
 瑞穂は初めて瑠宇斗に乱された自分を思い出して、恥ずかしく顔が熱くなって来た。
 「そ、それは・・・無理だと思います・・・」
 「そうだろ?だからキスと添い寝だけだからな」
 「・・・はい」

 そしてその夜。1つの布団で横になり、瑠宇斗はゆっくりと優しく瑞穂の頭を撫でていた。
 「俺は明日の朝早く、ここを出るよ」
 「見送りたいから絶対に起こしてくださいね!」
 「2日だけだ。緑運さんもいるし、町は安全だから。明後日の夜には帰って来るよ」
 頭を撫でられると、安心して眠くなって来た瑞穂は、必死に睡魔と戦っていた。
 「おやすみ、瑞穂」
 そっと触れる唇に温かくて大きな胸に埋まると、安心してそのまま眠ってしまった。この幸せがずっと続くものと疑うこともなく・・・
 瑞穂が目を覚ますと、外は明るく、横にいたはずの瑠宇斗の姿は無かった。
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