あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 そして翌日の夕方。店を片付けて、瑞穂は荷物を片付けに2階に上がった。
 「こんにちは、瑠宇斗さん」
 「藤野さん、ここまで来て大丈夫ですか?俺が会いに行くのに・・・」
 「瑠宇斗さんが毎日心配して来てくれるので、今日は会いに来ました。今、病院に行って来ましたが、もう大丈夫です。ご心配お掛けしました」
 「それなら良かった・・・」
 藤野は店内に瑠宇斗しかいないことを確認して話し出した。2階から下りようとした瑞穂に気づかずに・・・
 「昨日の告白はまだ誰にも内緒にしてください・・・」
 「えぇ、勿論。でも1日でも早いうちに伝えないと・・・」
 「はい。でも・・・ご迷惑にならないかと・・・」
 「確認ですが・・・藤野さんの気持ちは揺るがないですよね」
 「はい・・・本気です」
 「それなら相手のためにも、今日にでも打ち明けた方がいいね」
 「そうですね・・・分かりました。じゃあ、私、帰ります。あの・・・ありがとうございます。瑠宇斗さんに気持ちを伝えて良かった・・・」
 「俺も・・・思いを伝えてくれて嬉しかったですよ」
 「では・・・また・・・」
 「楽しみにしてます。帰り道、気をつけて」
 笑顔で手を振る藤野に、優しい微笑みで見送る瑠宇斗を見た瑞穂は、胸が締め付けられ、2階に戻った。さっきの会話・・・もしかして、2人は今回のことがきっかけで・・・

 瑠宇斗は藤野を見送ったあと、2階に上がって来た。
 「瑞穂、話をしようか」
 「は、はい・・・」
 「実は、東北から帰って来た時、瑞穂とお父さん達の話を聞いていたんだ」
 「えっ・・・?」
 「俺は瑞穂と一緒ならそれだけでいいと思っていた。登喜代さんもいるし・・・でもそうじゃない。ご両親は瑞穂がもっと色々な社会経験をすることを望んでいる」
 「そ、そんなこと関係ない!私、お父さんやお母さんが許してくれなくてもいい!会わないって言われてもいい!瑠宇斗さんがいれば・・・だから東京には帰らない!」
 「瑞穂・・・俺が愛する瑞穂が生まれてきたのはご両親のおかげだ。そんなことを言ってはいけない」
 「でも・・・」
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