あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
【癒怒之神の親心】
「癒怒之神様。宜しいでしょうか」
ときよ屋から神の領域の前に着いた瑠宇斗がひざまずくと、直ぐに癒怒之神が現れた。
「どうかしたか?」
「今日は・・・私のことでお話が・・・」
「何だ?」
「人間に・・・人間になる方法はありますか?」
「瑠宇斗、本気で言ってるのか?」
「はい、本気です。勿論、そうなると癒怒之神様の命を今までのように遂行することが出来ません。ですが、私は人間として母の願いを守り、少しでも癒怒之神様のお力になるよう、この山と町を守ります」
「人間になるとその身は衰え、朽ちてしまうぞ。今の力を無くしてまで、人間になりたい理由は何だ?」
「瑞穂と人間として共に歩みたいと思っています」
「瑞穂はそれを望んでいるのか?」
「分かりません。1度別れを告げましたから・・・今は東京の自宅に戻っています」
「それでどうするつもりだ?」
「瑞穂に気持ちを伝えます。心から愛していると・・・そして、そばにいて欲しいと・・・」
癒怒之神は、真剣な眼差しを向け、一片の迷いも無く瑞穂を思う瑠宇斗を見て、優しく微笑んだ。
「・・・いつかこんな日が来るかも知れないと覚悟はしていたが・・・なぁ、緑運」
「はい、癒怒之神様」
癒怒之神の呼びかけに、緑運が姿を現した。
「緑運。いつでも実行出来るよう、奴とは話をつけてくれているな?」
「瑠宇斗の身元証明と戸籍はいつでも手配出来るよう、準備はしております」
「えっ?・・・どういう事ですか?緑運さん」
「ときよ屋を訪れてから、そして瑞穂と知り合ってから、お前は変わった。務めとして山と町と人々を守るだけに徹し、沈着冷静だった瑠宇斗が、強いだけじゃ無く、人を思いやり、怖さを知り、弱さを知った。もうそろそろ、このような日が来るかも知れないと癒怒之神様に言われていたのだ」
瑠宇斗の覚悟を聞いて、まるで我が子が結婚を報告に来た時の親のように、嬉しくて笑みを零していた癒怒之神は、いつものように厳しい顔つきに変わり、
「瑠宇斗よ。瑞穂が瑠宇斗と一緒になる覚悟を決めた時、ここに連れて来るのだ。話はそれからだ」
瑠宇斗に業務連絡のように告げると、癒怒之神は姿を消した。
ときよ屋から神の領域の前に着いた瑠宇斗がひざまずくと、直ぐに癒怒之神が現れた。
「どうかしたか?」
「今日は・・・私のことでお話が・・・」
「何だ?」
「人間に・・・人間になる方法はありますか?」
「瑠宇斗、本気で言ってるのか?」
「はい、本気です。勿論、そうなると癒怒之神様の命を今までのように遂行することが出来ません。ですが、私は人間として母の願いを守り、少しでも癒怒之神様のお力になるよう、この山と町を守ります」
「人間になるとその身は衰え、朽ちてしまうぞ。今の力を無くしてまで、人間になりたい理由は何だ?」
「瑞穂と人間として共に歩みたいと思っています」
「瑞穂はそれを望んでいるのか?」
「分かりません。1度別れを告げましたから・・・今は東京の自宅に戻っています」
「それでどうするつもりだ?」
「瑞穂に気持ちを伝えます。心から愛していると・・・そして、そばにいて欲しいと・・・」
癒怒之神は、真剣な眼差しを向け、一片の迷いも無く瑞穂を思う瑠宇斗を見て、優しく微笑んだ。
「・・・いつかこんな日が来るかも知れないと覚悟はしていたが・・・なぁ、緑運」
「はい、癒怒之神様」
癒怒之神の呼びかけに、緑運が姿を現した。
「緑運。いつでも実行出来るよう、奴とは話をつけてくれているな?」
「瑠宇斗の身元証明と戸籍はいつでも手配出来るよう、準備はしております」
「えっ?・・・どういう事ですか?緑運さん」
「ときよ屋を訪れてから、そして瑞穂と知り合ってから、お前は変わった。務めとして山と町と人々を守るだけに徹し、沈着冷静だった瑠宇斗が、強いだけじゃ無く、人を思いやり、怖さを知り、弱さを知った。もうそろそろ、このような日が来るかも知れないと癒怒之神様に言われていたのだ」
瑠宇斗の覚悟を聞いて、まるで我が子が結婚を報告に来た時の親のように、嬉しくて笑みを零していた癒怒之神は、いつものように厳しい顔つきに変わり、
「瑠宇斗よ。瑞穂が瑠宇斗と一緒になる覚悟を決めた時、ここに連れて来るのだ。話はそれからだ」
瑠宇斗に業務連絡のように告げると、癒怒之神は姿を消した。