あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 🐺🐺🐺
 瑠宇斗が外にいることなど知らない瑞穂は、何かをする気力も無く、瑠宇斗から貰ったネックレスを眺めては、涙を拭いていた。
 「会いたい・・・でも、もう会えないんだよね・・・きっと今頃は藤野さんと・・・」
 瑠宇斗と藤野が抱き合っていたシーンを思い出しては、胸が締め付けられ、それでも諦められない自分と向き合い、これからどうしたらいいのかと葛藤する日々・・・
 「きっとこの先、瑠宇斗さん以上に好きになる人なんて現れないよ・・・」
 ベッドで横になって思いを馳せていると、ベランダが急に明るく輝いた。
 「何だろう、この光・・・そして、青い光が2つ・・・」
 気になって少しだけ窓を開け覗くと、もふもふ毛並みでアクアマリンのような目をした銀狼の瑠宇斗が大きな尾を揺らしながらベランダに座っていた。
 「銀狼・・・えっ、私、力が戻ってる・・・る、瑠宇斗さんっ!」
 瑞穂は慌てて窓を開けた。
 「瑞穂・・・俺が見えるのか・・・驚かせて悪かった」
 「・・・どうして?・・・どうしてここに?」
 「瑞穂に話したいことがある」
 「・・・はい・・・あの・・・中に入って下さい」
 「ありがとう・・・」
 瑠宇斗は中に入り、あやかし銀狼から人型の姿になった。
 瑞穂は衝動的に瑠宇斗に抱きつきそうになったが、藤野が頭にチラつき、ギリギリで行動を止めた。
 「瑞穂・・・」
 「は、はい・・・」
 「今日は俺の本心を伝えたいと思って来たんだ」
 「本心って・・・」
 「瑞穂を愛している。そばにいて欲しい」
 聞き間違えたかと思うその言葉に、瑞穂は戸惑った。
 「えっ・・・で、でも、昨日、藤野さんが抱きついていて・・・別れる前も色々2人きりで話をしていたし・・・」
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