あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 「まったく、逃がしてやるなんて俺も大人しくなったものだ・・・それよりも、瑠宇斗達に子供が出来たら、何て呼ばそうか・・・じぃじでもないし・・・うーん・・・」
 強志が真剣に悩んでいると、白いミモレ丈のウェディングドレスを着た瑞穂が手を振って駆け寄って来た。
 「強志さん!こっちですよ!」
 「おっ!瑞穂ちゃん、お待たせ!」
 「強志さん、俺達のためにありがとうございます」
 瑞穂の後ろから、シルバーのタキシードに身を包んだ瑠宇斗が歩いて来た。
 「俺は2人の証人だぞ。何よりも優先して当たり前だ。まぁ、瑠宇斗のスカウトも兼ねてだがな」
 「だから、手伝いはしますけど、俺にはここの仕事がありますから」
 「じゃあ、これが終わったら、手伝いを頼むよ。この間考えてくれた新しいプログラム、画期的だって受注が凄いんだ」
 「はいはい・・・」
 「あっ、何だ、その態度。反抗期か?」
 「強志さん、今日は瑠宇斗さんの父親代わりとして皆さんに紹介するんですから、仲良くしてください!」
 「おっ、嬉しい響きだ。そうだ、瑠宇斗、このまま俺の養子になるか?」
 「いえ・・・とても嫌な予感がしますから」
 「そんなこと言うなよ、なっ、瑞穂ちゃん」
 「えっとー・・・」
 「瑞穂を困らせないでください。緑運さんや雷深さんでも面倒なのに・・・行きますよ」
 「あいつらと一緒にするなよ!お、おいっ、聞いてるのか!瑠宇斗!」
 瑠宇斗が知らん顔して瑞穂の両親のいる所に歩いて行くのを強志が追いかける姿に、癒怒之神と今までみたいに会うことは出来なくても、きっと寂しくないと瑞穂は安心した。
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