あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 そして家に帰ると、瑞穂とのキスでとっくに正気に戻っている瑠宇斗だったが、
 「まだ妖気が抜けてないようだ・・・」
 と、熱を帯びた目で瑞穂を見つめた。
 「どうしたら・・・妖気が消えるのでしょうか・・・」
 「それは・・・」
 「キャッ!」
 瑠宇斗はベッドに瑞穂を運び、
 「妖気が無くなるまで、瑞穂を抱くことだ」
 と、激しくも愛情たっぷりに瑞穂と愛し合った。
 「どう・・・ですか・・・?」
 悦びを繰り返し高揚する瑞穂が問うと、
 「まだ・・・妖気が抜けないようだ」
 と、何度もやり取りを交わし、瑞穂は蕩けるほどに愛されたのだった。

 🐺🐺🐺
 2人が深く愛し合っている頃、強志と香魅はというと・・・
 「放してよ!もぉしないわよ!瑠宇斗だけが墜ちなかったから悔しかったのよっ!」
 「堕とす相手が悪かったな。それに俺の名前を使ってだました上に、目に入れても痛くないほど可愛い2人を引き離そうとした罪は、許しがたい」
 強志の顔は人間の顔から形相が変わり、手から炎のような光の玉が出て来た。
 「・・・あなた・・・何者なの・・・?」
 「知るまでもない。消し去ることだけは許してやろう。但し・・・もう2度と悪さが出来ないように、姿を変える。寿命を全うしろ!」
 強志が手をかざすと、香魅と近くにいた野ねずみが一緒に光に包まれ輝いたあと、光は少しずつ消えていき、一匹の野ねずみだけが残っていた。
 「わ、私、ヤダっ!何、この尻尾・・・それに髭がある!さっきの野ねずみになってるじゃない!」
 「期限ある命をその姿で生きろ!さぁ、去れ!」
 「ヒ、ヒェー!!」
 こうして香魅は、2度と姿を現すことが無かった。
 「人間になっても奴の妖気に負けないなんて、さすがだなぁ、瑠宇斗は。それに瑞穂ちゃん・・・陰陽師の末裔であり、人間界で唯一、神をも脅かす存在・・・いつか俺の野望を成し遂げることが出来るかもしれんな・・・」
< 164 / 192 >

この作品をシェア

pagetop