あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
 「瑞穂・・・強志さんに俺達、仲間達は救われた。今があるのは強志さんのおかげだ。強志さんのために、いいね?」
 「もちろんです!」
 「2人共ありがとう・・・但し、無茶はしないで欲しい。瑞穂ちゃんの力はどうやって放出出来たんだ?」
 「私は・・・あの時、瑠宇斗さんへの好きな感情が爆発しました。離れたくないって・・・そばにいて欲しいって・・・」
 「瑞穂・・・俺も瑞穂に思いを寄せていた。でも・・・それは許されないことだと思っていた」
 「瑠宇斗さん・・・」
 「瑞穂・・・」
 その頃を思い出して瑠宇斗が抱きしめようとすると、
 「はい、ストップッ!今は我慢してくれ」
 あっけなく強志に止められた。
 「まったく、俺だけじゃなく、子供達の前でもお構いなしだなぁ」
 「つよしおじちゃん、パパとママはいつもギュッとしてるよ」
 「パパとママは、なかよしぃーー」
 瑠花が飛び跳ねながら、2人に近寄り、瑠宇斗は抱き上げた。
 「子供達の方が俺達を理解しているようだよ、強志さん」
 「はぁ・・・家の中の風景が目に浮かぶよ・・・」
 強志はいつも瑠宇斗達家族と一緒に過ごす時と同じ、穏やかな空気に包まれ、肩の力が抜けた。

 「いい機会だ。瑞穂ちゃんが自分自身で引き出せるように待ってみよう。百花を助けた時もそうだったろ?ただ放出コントロールが出来ないだけだ」
 「でも・・・力が現れたとしてもこの土地に何も起らなかったら・・・」
 「それは仕方ないことだ。瑞穂ちゃんの力で無理なら、誰も出来ない。力を貸してくれ」
 強志は頭を下げ、
 「あ、頭を上げてください!」
 と、瑞穂は強志に話しかけていた。
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