あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
【花言葉~私を忘れないで】
「じゃあ、瑞穂ちゃん。明日帰って来るから、今夜はお留守番お願いね」
今日、店を閉めてから、登喜代は友達のところに出掛け、明日の朝に帰って来ることになっている。
「うん、楽しんで来て」
そう返事をして、いつもの通り店の準備を始め、今年も綺麗に咲いた桜の花びらを掃除し始めた。
ここ癒怒山は四季折々に山の風景が変わる。最近、こんなに穏やかな気持ちで、桜をじっくりと見ることはなかった。何とも言えない淡いピンクの木々の間から水色の空が見える。
「綺麗だよな、いつ見ても」
瑞穂は声の主である瑠宇斗を見ると、鼻筋が通って透き通るような肌に赤みがかる唇、切れ長の目に長いまつげ、モデルになればいいのにと、いつも思う。
「瑠宇斗さん、一緒に写真撮りませんか?」
「・・・すまない、瑞穂。それはいくら瑞穂のお願いでも出来ないんだ」
いつもお客さんに言われるのを断っている。1度、隠し撮りした人がいたけど、ブレたのかぼやけて撮れてなかったと言っていた。上手くかわして、誰にも写真を撮らせない。よっぽど嫌なんだろうと思って言わなかったけど、やっぱり一緒に撮りたいなぁ・・・がっかりしている瑞穂に、瑠宇斗は顔を覗き込んだ。
「いつもそばにいるんだから、写真なんていらないだろ?」
「き、記念としてです。一緒にいる今の私達を記念に残したかったから・・・」
「思い出として心に残るだろ?」
「だって、おばあちゃんになった時、あの頃は若かったなぁーって、写真を見ながら思い出に浸れるでしょ?」
「・・・そうだな」
瑠宇斗は桜の木を見上げた。自分は長い間生きている。300年前と町や人は変わっていったが、自分は変わらないまま桜を見上げている。もし、ふみの子孫が見つからず、見つかっても力が受け継がれていなければ、瑞穂が歳を重ね、この桜を見上げる未来はない。
「瑠宇斗さん?どうかしましたか?」
「いや、何もない」
「私がおばあちゃんになって、会った時に誰だ?って言わないで下さいね」
「言うわけないだろ?俺にとって瑞穂は特別だからな」
今日、店を閉めてから、登喜代は友達のところに出掛け、明日の朝に帰って来ることになっている。
「うん、楽しんで来て」
そう返事をして、いつもの通り店の準備を始め、今年も綺麗に咲いた桜の花びらを掃除し始めた。
ここ癒怒山は四季折々に山の風景が変わる。最近、こんなに穏やかな気持ちで、桜をじっくりと見ることはなかった。何とも言えない淡いピンクの木々の間から水色の空が見える。
「綺麗だよな、いつ見ても」
瑞穂は声の主である瑠宇斗を見ると、鼻筋が通って透き通るような肌に赤みがかる唇、切れ長の目に長いまつげ、モデルになればいいのにと、いつも思う。
「瑠宇斗さん、一緒に写真撮りませんか?」
「・・・すまない、瑞穂。それはいくら瑞穂のお願いでも出来ないんだ」
いつもお客さんに言われるのを断っている。1度、隠し撮りした人がいたけど、ブレたのかぼやけて撮れてなかったと言っていた。上手くかわして、誰にも写真を撮らせない。よっぽど嫌なんだろうと思って言わなかったけど、やっぱり一緒に撮りたいなぁ・・・がっかりしている瑞穂に、瑠宇斗は顔を覗き込んだ。
「いつもそばにいるんだから、写真なんていらないだろ?」
「き、記念としてです。一緒にいる今の私達を記念に残したかったから・・・」
「思い出として心に残るだろ?」
「だって、おばあちゃんになった時、あの頃は若かったなぁーって、写真を見ながら思い出に浸れるでしょ?」
「・・・そうだな」
瑠宇斗は桜の木を見上げた。自分は長い間生きている。300年前と町や人は変わっていったが、自分は変わらないまま桜を見上げている。もし、ふみの子孫が見つからず、見つかっても力が受け継がれていなければ、瑞穂が歳を重ね、この桜を見上げる未来はない。
「瑠宇斗さん?どうかしましたか?」
「いや、何もない」
「私がおばあちゃんになって、会った時に誰だ?って言わないで下さいね」
「言うわけないだろ?俺にとって瑞穂は特別だからな」