あやかし銀狼に恋をして〜じれ恋はやがて溺愛に包まれる
そして、出発の日の朝。
「瑞穂、ばぁばに宜しくね」
「うん!着いたら連絡するね。あの山に行くのも小学6年の夏休み以来かぁ・・・あっ、1か月の予定だけど、直ぐに戻って来るかもしれないからね」
「はいはい、6年の時も行く時は張り切っていたのに、1日で帰るって言ってたものね」
「それでも1週間はいたんだよ。あっ、もう時間だ!行って来ます!」
久々に会って、お店の手伝いをして、おいしい空気の中で心身を浄化して、心機一転カナダへ行こう!
こうして瑞穂は敦実に見送られ、駅へと向かった。
🐺🐺🐺
癒怒山がある『癒怒町(ゆどまち)』は、春になると並木道に咲く桜が心和ませ、夏は木漏れ日に思わず手をかざし、秋は紅葉と夕陽が物思いにふける時間を誘い、冬はチラつく雪に思わず息を吐く、自然溢れる町だ。
そんな長閑な町は、5年前に『癒やし探しのちょこっと旅』という番組に取り上げられ、多くの人が訪れるようになり、一時期は観光客で賑やかになった。
おかげで町の経済は潤い、新しい店が建ち並び、他県から移住する人も増えた。
でもそれはいっときだけで、世間は次に新しい情報を得ると目移りし、やがて町の賑わいは落ち着つき、休日になれば駅の周辺だけが、賑わうようになった。
駅からバスに乗ってしばらくすると、民家が広がり、癒怒山に登る山道の入り口がいくつかある。その中のひとつの入り口にあるお店、『心の癒やし処 ときよ屋』。瑞穂の祖母のお店だ。
そこは、遊歩道として地元や近隣の人達が散歩したり、休日には四季折々の風景を楽しむために、時々、地元以外の人が訪れたりと静かに時が流れている。
「瑞穂、ばぁばに宜しくね」
「うん!着いたら連絡するね。あの山に行くのも小学6年の夏休み以来かぁ・・・あっ、1か月の予定だけど、直ぐに戻って来るかもしれないからね」
「はいはい、6年の時も行く時は張り切っていたのに、1日で帰るって言ってたものね」
「それでも1週間はいたんだよ。あっ、もう時間だ!行って来ます!」
久々に会って、お店の手伝いをして、おいしい空気の中で心身を浄化して、心機一転カナダへ行こう!
こうして瑞穂は敦実に見送られ、駅へと向かった。
🐺🐺🐺
癒怒山がある『癒怒町(ゆどまち)』は、春になると並木道に咲く桜が心和ませ、夏は木漏れ日に思わず手をかざし、秋は紅葉と夕陽が物思いにふける時間を誘い、冬はチラつく雪に思わず息を吐く、自然溢れる町だ。
そんな長閑な町は、5年前に『癒やし探しのちょこっと旅』という番組に取り上げられ、多くの人が訪れるようになり、一時期は観光客で賑やかになった。
おかげで町の経済は潤い、新しい店が建ち並び、他県から移住する人も増えた。
でもそれはいっときだけで、世間は次に新しい情報を得ると目移りし、やがて町の賑わいは落ち着つき、休日になれば駅の周辺だけが、賑わうようになった。
駅からバスに乗ってしばらくすると、民家が広がり、癒怒山に登る山道の入り口がいくつかある。その中のひとつの入り口にあるお店、『心の癒やし処 ときよ屋』。瑞穂の祖母のお店だ。
そこは、遊歩道として地元や近隣の人達が散歩したり、休日には四季折々の風景を楽しむために、時々、地元以外の人が訪れたりと静かに時が流れている。